先日ハーブ農園から例年のごとくラベンダーが届きました。
朝一番に摘んで送ってくれるラベンダーの、
フレッシュな青紫色とその香り。
両手でざっくり持って、大胆に花瓶にさすという醍醐味。
ガラスの花瓶にあえて水を入れず、
そのままドライにします。
部屋に入る時、
前を通りすぎるとき、
玄関の戸を開けたとき、
空気が動いてラベンダーふっと香りたちます。
束にして車のフロントにさりげなく置いておく。
車に戻ってドアを開けたときの充満した車特有の匂いが苦手ですが、
ラベンダーからの自然の香りがそれを柔らかくしてくれていいのです。
ドライブ中の風に乗って、時々ふっと香るラベンダーのゆらぎ。
エアフレッシュナーやルームコロンとはまったく違う、
自然の香り。
「一家に一瓶ラベンダー精油」
は、ラベンダーの凄さ、ありがたさを伝える時によく使いますが、
摘み立てラベンダーの取寄せも、
いつのまにか梅仕事のように季節の行事に加わっています。
カモミールに出会うと、
何種かある学名の
Matoricaria chamomilla
ここばかり脳裏に浮かびます。
ラベンダーと並んで揃えておく香りです。
精油・ハーブ・水精油、それぞれです。
カモミール畑がほしいなあと毎春思いますが、
一方、
カモミールは野草としてあちこちに花咲いていてほしいハーブでもあります。
その思いもあって、昨年農家の庭先で一鉢の元気なカモミールを購入。
種蒔きの意味で、花が終わって風で飛ばされるまでほうっておきました。
あえて蒔いたりはせず、種が落ちて、無事夏と冬を越せた苗だけが育てばいいと。
寺田本家 お蔵フェスタです。
日本!ってこうなんだと、改めてわくわくしてくるような場でした。
。...。...。...。..。o○o。..。o○o。..。o○o。..。...。...。...。...。
発酵と腐敗・・・
似て非なるもの。
お味噌を仕込んだり、漬物を作ったり、堆肥を作ったり、
とぎ汁を発酵させた液体などは洗濯もや大掃除には既になくてはならないものになっています。
目に見えない小さな生き物のおかげがいっぱいあります。
ぷくぷくと元気に活動している酵母から立ち上がる匂いは
美味しいパンそのものです。
発酵している葡萄はワインやシャンパンの香りでなじんでいます。
日本では米や大豆を発酵させます。
米はまず糀にして、味噌や醤油や酒になります。
水と、人と微生物と、それから穏やかな時間の協奏曲。
これだけで出来あがるのですから、即席に慣れてしまった感覚には
いっそう驚きであり、感動です。
米にかびをつけるなんて、そんなこと最初に誰が見つけたんだろう、って思います。
ほんとの発酵をみてみたいと思いました。おりしもお祭りだという酒蔵に行ってきました。
人の手でできることをやて、あとは蔵にすみついている微生物にお願いするだけの
とても謙虚で素晴らしい日本人の知恵と姿勢で仕上がったその味と香りにびっくりしました。
それだけでなく、「和」できているその場の居心地のよさ。
今ではほとんどされなくなった工程もあえて手仕事にし、あとは蔵に住み着いている微生物にお任せだそうです。
さらに昔の酒作りの際に行われていた唄も唄うのだそうです。
だから、
いえ、それでこそ
「酒は百薬の長」たるのだと腑に落ちました。
中でも「むすひ」という玄米のお酒には
神秘さへ感じます。
微細な生物には微細な波動もひどく影響します。
モーツァルトを聞かせるとよく発酵るすとかいいますけど、
音痴だと「味噌がくさる」って昔からいうのは、
ひょっとして本当かもしれません。
グラフに基づいて調香すれば基礎的な香りはオートマティックに出来るはずという概念のもと。
では、
アロマアートの香りつくりはただ「良い香り」、
サプライズな香りをつくりだすことを目指していない。
体調を整える香りであることを目的としながら、
【「テラピー」とは一線を引いたアロマ。】にこだわっている。
主となる「香り」を選ぶ時、
香草、あるいは薬草としての香りを選ぶという視点がより強調されていて、
バイタルサインを非常に重要視するけど、
その捉え方が東洋医学的なのが特徴だろう。
薬草を乳鉢にいれていくように、香りをガラス瓶に滴下する。
昔・・・
といってもそんなに遠くないと思う。
レレレのおじさんはあちこちにいて
小径が落ち葉で埋まる頃には、
細い煙がゆらゆらと上がって、落ち葉を焚く薫り。
ダイオキシン問題で焚き火をしてはいけないことになった。
保存ラップ10センチ四方燃やして出るダイオキシンの量など
トラックいっぱいの落ち葉よりも多いのにって誰かが言ってた。
奇妙な矛盾に腹立つには充分である。
rosemarry ,oregano,tyms,sage,mint
植えて、育てて、摘み取った。
成長やその時期の様子を観てきたという自負だけある。
春先に摘んだ葉、夏至の頃に摘んだ葉、真夏に摘んだ葉、
秋に摘んだ葉。
同じ場所の同じ木とはいえ、
微妙に違う香りを知らされるほど親近感。
太陽いっぱいの時期の葉の方が心なしかカンファーが強い。
そう。「効きそう」な感じ。
料理には春先の方がやわらかいな。などと勝手にあれこれ。
一番気になってしまうのは精油に感じる香りとの違い。
1滴の雫が、つくづくエッセンスであること。
目で確認できる香りということ。
そこには相当量の葉や花が必用となる。
薔薇で1kgの精油を取り出す為には、なんと4tもの薔薇の花。
ネロリ、ジャスミン、カモミール。強い香りを放つから、一輪の含有量はたっぷりありそうなものだけど、


まったく逆。不思議。
植物の立場から考えると、いや、
これも非常に人間的な発想だけど、ものすごく迷惑なことなんだろうか。
それも承知の上であんなに種をつけるんだろうけど。
今日9月9日は「重陽の節句」。
いつしか馴染みの薄いお節句になっています。
9(陽の数字)が二つ重なるのでおめでたいという意味です。
それなら3月3日も5月5日も7月7日もおめでたいのですが、
重陽はちょっと大人の節句。
確かに節句も七夕も奇数の重なる日。
9は奇数の積の数でもあって、なにやら返す返すもおめでたい。
福がいっぱいという感じ。
なんだかすごく楽しくなりませんか?ほらほら・・・![]()
大人にならなきゃ良さがわからない節句かもしれません。
桃の節句は桃の花
を飾り、端午の節句
は菖蒲湯に入り季節の香りを楽しみます。
では重陽の節句はというと、
菊の香り。
そして、香りに親しむと、
次には植物の時代にどんな香りだったのか、
気になる。
バジルの生葉の香りにすっかり馴染んでから
精油を知ると、同じものとは思い難い。
香りの抽出法によっても違う。
ローズオットーと
ローズアブソリュートでそれを感じる。
香り高いからといって香り成分の量には比例しない。
むしろ、逆?のようでもある。
入梅の頃になると、梅の実の収穫期。
青梅が届くと急にせわしくなる。
でも今回は梅干し用だけにした。
なのに、まだ青い梅があることを言い訳にして、梅仕事を週末までひっぱる。
その間部屋は梅の甘酸っぱい芳香に満たされて
雨の日の気分を紛らわせるのに、とってもGooooo!
。
憂鬱な暗さに甘い香りが、
じとっとした不快さには、適度な酸味が爽やかさをもたらしてくれる。
梅仕事の一つは梅を一個ずつ丁寧に洗って、
ヘタをとる作業。梅の香りをたっぷり浴びながらのBGMは雨だれがまたおつに感じる。
梅仕事は梅雨の真っ只中のものがカビやすい、
腐りやすい季節の仕事。
塩や紫蘇の特徴を存分に利用し、保存を効かせながら梅を変化させてゆく。
新茶の季節。
ハーブティーもフレッシュが美味しい季節。
摘み取ったばかりの葉をポットにいれて
いただく香りはやっぱり格別。
中でも欠かさずにいられたら
と思うのはカモミール。
収穫気分の時は
摘み取った花が重なりあって
小さな籠にふわふわいっぱいになっていく様と、
ほのかな土の香りと緑の風がまざった甘い調和に
心がほぐされてしまいます。
カモミールを摘みに庭に出る喜び。
なぜか未だにその思いを叶えられずにいます。
青いりんごと喩えられるその香りのカモミールになってくれません。
今年は種を期待して株を三つばかり植えておきました。
私のところの土と環境を覚えてほしくて。
ティーはピーターラビットのお母さんがお腹を壊したピーターに飲ませるお茶で有名。
これとフェンネルをあわせるとお腹がはっているときにはいいです。
飲むだけではなく、リンスにしたりローションにしたり。
ウォッカにつけてその香りも長く楽しみます。
ラベンダーやローズマリーの葉とあわせてそのままの香りを部屋に
漂わせたり。
そういうものがあるように思います。
最後に香りとまとって出かけたときと
忘れたときは、
何かが違います。
安心でしょうか。
自信でしょうか。
・・・それとも予感。兆し。
いつも香りとともにあれば、
良いときの香りが、その記憶を呼び覚まし、細胞の端々、隅々へと
ポジティブな振動を波及させ、
思考を成功へと導いてくれるのかもしれません。
あるいは、時を越えて。
幸運をもたらす香りは、
悠久の時を生きてきた自分がもたらす香り・・・・。
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