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Mar 26, 2010

解放 如月の望月

Kisaragisakurarobin_2      

「願わくは 花のもとにて春しなむ 
                   その如月の望月の頃」

西行法師が亡くなる十年前に詠んだという歌である。

如月の望月とは旧歴カレンダーを確認すると、
平成二十二年の今年は三月三十日にあたる。

毎年思わせぶりな桜開花も、今日の様子だと今年は
晴れてさへいれば満月とお花見のコラボが叶いそうな気配。

ただ情景を思い浮かべるだけでも美しいこの歌を味わうには
まだ知っておいた方がいいことがある。

如月15日は釈迦入滅の日。
出家した西行は、一日後に世を去った。

明恵上人の伝記によれば、
西行は「そもそも和歌は如来の真の形体であり、
歌を詠むことは仏像を造り秘密の真言を唱えるにひとしい」と語っていたというから、
釈迦を追って亡くなる日を選んだかのような、
西行の命日のそのシンクロは感慨深い。

花と月と釈迦と。
お見事な最期日の設定である。

如月の15日がぴったり桜満開の時期にあうとは限らないけれど、
西暦1190年の2月16日の桜と月はどうだったのだろう。

今年は昨年閏月がはいったために、うまく季節が一致している。
晴れることを願う。

煌々と照る月を見ていると必ず思い出す歌は

「なげけとて、月夜はものをおもはする かこちがほなるわがなみだかな。」

       新月がいのりの月なら、
           満月は解放の波動だと教えてくれた友人がいた。

なるほど、
 この歌には解放の波動がある気がしていた。

三月三十日の夜、晴れたら、そして満開だったら、
 お花見の席をそっと離れてしばし煌々と照る月眺めるのもいいかもしれない。

そして、両手いっぱいに抱えていているものを解放してしまおう。

fullmoon「月暦」情報
「今ぜき」 月と暮らす料理屋

千葉県八街市八街ほ33-29  043-444-2383

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Comments

何年か「言語造形」なるものを学んでいた時、たくさんの和歌を朗唱する中で、西行はとりわけ好きでした。
目の前にありありと迫ってくる西行の歌の力に驚嘆しました。

Robin's Worldはほんとうに、深くて広いですね。
桜満月、お目にかかれたら嬉しいです。

Posted by: mahaal | Mar 29, 2010 at 05:45 PM

☆mahaalさん、凍るほどの寒さになってきましたね。桜がこの時を待っていたとしたら・・・。
近頃そんな浮ついた話が実は実際のように思えます。

原語での造形で和歌を学ばれていたとは、
mahaalさんこそ、知れば知るほど深まりますねえ。fish
明日は晴れますように・・fullmoon

Posted by: Robin | Mar 29, 2010 at 10:53 PM

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