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Dec 19, 2011

手紙とパチュリ

届いている頃には、最後まで読まないこともあった父からの手紙。
見慣れた達筆な筆字をよそよそしく感じていたのだと想う。

探しものをしていて、ふいに引き出しの奥から出てきた。

まあ、いつか、うんと歳をとったら懐かしく眺めようとは思ったけれど、

まさか、本当にもう届かなくなる日がこんなに早く来るとは。

あの頃、

自分のことばかり夢中で、父の愛の大きさなど見えるはずもなかった。
悔やまれてならない。

大きすぎて見えなかっただけだった。

いつまでもあると思うな!…

・・・そんな頃には親はない。

古臭いばかりだったことわざが、まさか自分にうってつけ。

手紙には、毎回、毎回、「心配するな」と「ありがとう」が書かれていた。

父がいなくなった日々を一年過ごしてきて今、この目に触れる不思議を感じる。

和紙をくるくる開く度、そこはかと漂うのはパチュリ。

ちょうどその頃、好んで使っていた香りが
引き出しの中で移ったのだろうか。

時空を旅する想い。

ああ、本当に旅できたら。
もっと云うのに。もっと聴くのに。ありがとう、ありがとう、ありがとう。

Nec_1444

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